ラウンジ利用ができるクレジットカード、楽天プレミアムカードのライバル【ミライノカード Travelers GOLD】
ミライノカードTravelers Goldは、住信SBIネット銀行が発行するクレジットカードです。ミライノカードTravelers Goldを発行するためには、住信SBIネット銀行に銀行口座を持つことが必要になります。
ミライノカードTravelers Goldが世に出てくるまで、プライオリティパスがついてくる楽天プレミアムカードが、世界中にある様々な空港のラウンジを無料で使うための最有力な選択肢でした。
しかし、このミライノカードTravelers Goldには、ラウンジキーと呼ばれるサービスがついてきます。ラウンジキーとは、プライオリティパスと同様で、会員になることで世界中にある様々な空港のラウンジを利用することができるというものです。
年会費も、楽天プレミアムカードの年会費と同様の税込み11,000円となりますから、今後は、ミライノカードTravelers Goldも有力な選択肢になると考えられます。
ミライノカードTravelers Gold付帯の海外旅行保険
次の保障内容が、自動付帯となっています。配偶者や生計を共にする同居の親族といった家族も補償の対象となりますので、安心して子連れでの海外旅行を楽しむことができます。また、航空便遅延費用が補償の対象となっているクレジットカードは限られていますので、航空便遅延損害が補償されるという点も大きなポイントです。
| 項目 | カード保有者 | 家族 |
| 傷害死亡・後遺障害 | 5,000万円 | 1,000万円 |
| 傷害治療費用 | 500万円 | 250万円 |
| 疾病治療費用 | 500万円 | 250万円 |
| 賠償責任 | 5,000万円 | 2,500万円 |
| 携行品損害 | 50万円 | 25万円 |
| 救援者費用 | 300万円 | 150万円 |
| 航空機寄託手荷物遅延費用 | 10万円 | ー |
楽天プレミアムカードに自動付帯する海外旅行保険では、家族は補償の範囲外となります。また、航空便遅延損害の補償もありません。このため、子連れでの海外旅行のための海外旅行保険という点では、このミライノカードTravelers Goldの方が大きく優れています。
というか、これだけの補償内容が自動付帯しているクレジットカードは、海外旅行保険という点ではとても優れていると思います。家族まで補償されること、ロストバゲージの時にも頼りになる 航空機寄託手荷物遅延費用 が付帯していること、という点はとても大きいと思います。
ちなみに、ですが、海外旅行保険の引受保険会社は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社となります。
特典：ラウンジキー
ミライノカードTravelers Goldにおいて特筆すべき点は、ラウンジキーと呼ばれるラウンジサービスを利用することができるという点にあります。
ラウンジキーですが、プライオリティパスと基本的には同じシステムで、ラウンジキーというサービスの会員となることで、無料で空港にあるラウンジを利用することができるというものですが、プライオリティパスとは異なる点がいくつかあります。
ラウンジキーで利用することができるラウンジの数は、1100以上とされています。かなりの数のラウンジが対象になると思われますが、プライオリティパスの対象となるラウンジの数は1300以上となりますので、ラウンジの数を比較するとプライオリティパスの方が使い勝手が良さそうです。
例えば、成田空港の場合、第二ターミナルであればラウンジキーとプライオリティパスとで利用できるラウンジに差はありませんが、第一ターミナルだと、ラウンジキーでは、KAL Business Class Loungeの利用ができません。KAL Business Class Loungeは制限エリアの中にあるラウンジなので、飛行機の搭乗時間ギリギリまでゆっくりすることができるのですが、このラウンジが使えるかどうかは、大きな違いです。
また、ミライノカードTravelers Goldについてくるラウンジキーは、ラウンジの利用が、６回までは無料となりますが、7回目以降は1回の利用につきUSD32が必要となります。同伴者は別途USD32必要となります。
楽天プレミアムカードについてくるプライオリティパスであれば、ラウンジの利用回数に上限がありませんので、海外旅行に年間２回以上行くようであれば、ラウンジの利用回数に上限がない楽天プレミアムカードを選ぶ方が良いと思います。
1.2%という高いポイント還元率
ミライノカードTravelers Goldは、毎月の利用金額の1.2%相当のスマプロポイントが貯まる仕組みとなっています。
スマプロポイントですが、住信SBIネット銀行のポイントシステムで、１ポイント＝１円で現金化することが可能です。このため、通常のクレジットカードの還元率は１％となっているものが多く、そのほとんどが現金化のできないポイントだと考えると、毎月の利用金額の1.2％相当を現金にすることができるというのは特筆すべき点です。
また、スマプロポイントは、住信SBIネット銀行の利用状況に応じて毎月ポイントが貯まっていきます。例えば、外貨預金で100ポイント、給与受取で30ポイント、という具合です。
既に住信SBIネット銀行をメインバンクとして活用している方や、ポイント制度のような優遇制度のない銀行から住信SBIネット銀行にメインバンクを移そうと考える方にとって、スマプロポイントが貯まるミライノカードTravelers Goldは良い選択肢になりますね。
このスマプロポイントは、現金化するだけでなく、JALのマイレージにも交換することができます。スマプロポイントをJALのマイレージに交換する場合には、100ポイント＝40マイルのレートで交換することができますので、10000円の利用につき、スマプロポイントが120ポイント、これをマイレージに交換すると48マイルとなる計算です。
クレジットカードでマイレージを貯める場合、100円で１マイルというのが通常のレートだと思いますので、100円で0.48マイルというスマプロポイントのレートは、マイレージを貯めるためにはレートが不利ですね。
楽天プレミアムカードとの比較
楽天プレミアムカードとミライノカードTravelers Goldを比べた場合、次のようになります。
| 楽天プレミアムカード | ミライノカード Travelers GOLD | |
| 年会費 | 11,000（税込み） | 11,000（税込み） |
| 海外旅行保険 | 家族は補償されない、航空機遅延費用も補償されない | 家族も補償される、航空機遅延費用も補償される |
| ラウンジ利用 | プライオリティパスで、1300以上のラウンジを、何回でも利用可能 | ラウンジキーで、1100以上のラウンジを、6回まで利用可能 |
| ポイント還元 | 楽天ポイント（基本的に1％還元、楽天市場だと更に還元） | スマプロポイント（基本的に1.2%還元） |
| その他 | 年に２回まで、海外出国の時に手荷物無料宅配サービスあり | ー |
このため、赤ちゃんや子供連れでの海外旅行のことを考えると、海外旅行保険を充実させたいという目的があれば、このミライノカードTravelers Goldを選ぶ価値は十分にあると思います。
まとめ
プライオリティパスかラウンジキーがついてくるクレジットカードが欲しいとき、家族分の海外旅行保険も同時に拡充したいという方にとっては、良い選択肢になると思います。
クレジットカードの保有は、投資と同じでポートフォリオが大切です。様々な特色があるクレジットカードの中から、自分のニーズにあったクレジットカードを選んで、コスパよくメリットを享受したいですね。